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リバタリアン・パターナリズムが住宅品質を向上させる?【耐震化推進】

前回に引き続き、2月24日(木)JR有楽町駅近くの
東京国際フォーラムで行われた一橋大学政策フォーラム
「等身大の人間行動を考えた地震リスクマネジメントのすすめ」
に参加してきました。

20110301東京国際フォーラム 02110301一橋大学

このフォーラムは、いつも参加しているセミナーとは異なり、
行動経済学の観点から地震リスクに対する政策を考えるという、
住宅業界をマーケットとしている弊協議会にとっては、
参考にすべきフォーラムです。

この、以前書いたブログがきっかけで
フォーラムの事務局からお声かけをいただき、
参加させていただいたものです。(ありがたいことです。)
(参考)
過去記事:地震保険加入者の26%が望むものとは?(2010/10/29)


フォーラムでは、中川教授の講演の後、

竹内幹講師(一橋大学)
「空間認識と耐震性:アイトラッカーを用いた研究について」

佐藤主光教授※(一橋大学)「公的地震保険の普及促進に向けて」
※佐藤教授は事業仕分けでも活躍されていました。お疲れ様です。
(参考)
2010年11月4日「事業仕分けで考えたこと(地震再保険特別会計)

と続き、最後に齊藤誠教授※(一橋大学)が
「等身大の人間行動を考えた地震リスクマネジメントのすすめについて」
を講演されました。
※齊藤教授は週刊ダイヤモンド・オンラインでもお話しをされています。
(参考)
2011年2月10日「人々はなぜ地震リスクに目覚めないのか?

まず、「緩やかな介入主義」が、住宅ストックの
品質向上には必要であるとお話されました。

過去の住宅に関する政策は、
自由放任主義と干渉主義が繰り返されており、
干渉主義の弊害例として、耐震強度偽装事件をきっかけに
建築確認手続き厳格化、構造建築士の要件厳格化が行われ、
建築士の賃金拡大、マンションは供給不足による
価格向上という事例があったことを説明されました。

次に、なぜ建築基準法における耐震基準など、
下限である規制基準を行動様式として取り入れてしまうのうか?
という理由として

・政策側は政策効果を強調したい
・民間側は当局のお墨付きを持って本来の責任から回避する。

という傾向があり、その結果、
政府や生活者が損害を被る事態となりがちであると指摘されました。


そのうえで、どうすれば規制水準を上回るレベル
経済活動が生まれるかについては

人間の認識と選択の限界に十分に配慮する。
 基本的知識の提供は最も重要である。
(例)建築基準法の耐震性能について
→人のリスク認知の癖に配慮する。
リスク水準が過大に評価され、リスク変化は過少に評価される。)
→リスク認知の癖をうまく是正する仕組みを用意する。
高いレベルの「標準」を提示する。)

・リスク分担の仕組みを工夫する。
 (例:住宅ローンのノンリコース化
    =住宅購入者と金融機関が建物リスクを負担)

・質的な向上をビジネスとする供給者側の工夫

などが必要であることを指摘されました。

最後に、結論として、生活者が「なぜ」を問うこと
重要であるとされました。

なぜ、新築マンションの9割が耐震等級1なの?
なぜ、地震火災が火災保険で補償されていないの?
なぜ、二重ローンの悲劇が起こるの?
など…

まさにそのとおり、と深くうなずかされる講演でした。


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テーマ : 雑学・情報 - ジャンル : 学問・文化・芸術

TAG : リバタリアン 地震 耐震 住宅 行動経済学 リスク

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